描かずにはいられない日記

日常のふと思うことや、わんこ達(キャバリア、トイプードル)のことを綴っています。

『対照的な2店舗の駄菓子屋さん』の話

f:id:hinataaoi: Mom-and-pop candy store

 

子どものころ、近所に駄菓子屋が2店舗あった。

駄菓子屋というか、駄菓子とかアイスとかパンとかタバコとか、

そういうちょっとしたものが売られている個人のお店。

 

片方のお店は、すごく優しいおばちゃんがやっていて、

子どもが小銭片手に駄菓子を買いに行っても、いつもニコニコ対応してくれた。

おそらく、私の初めてのおつかいはこの店だったと思う。

 

で、もう一方のお店は、ちょっと怖いおばちゃんがやっていて、

子どもが小銭片手に駄菓子を買いに行くと、

怖い顔をして、つきっきりでじっと見張られる。

 

なので私は、いつも優しいおばちゃんのお店の方に、

お菓子を買いに行っていた。

でも、歳を重ねるごとに、だんだん行かなくなってしまった。

 

怖いおばちゃんのお店はというと、家からすぐ近くなので、

買い物はめったにしないものの、ほぼ毎日お店の前を通る。


そして、月日は流れて、

ふと気づくと、優しいおばちゃんのお店は閉店していた。

自動販売機は置かれていたけど、

店舗部分はふさがれていて、家だけになっている。

 

一方、怖いおばちゃんの店は健在。

置かれてる商品の種類は減ったけど、ずっと開けてくれている。

怖かったおばちゃんも、今ではすっかりかわいらしい感じになって、

いつもニコニコしている、優しいおばあちゃんになった。

 


ある日の夕方、犬の散歩がてら、

優しいおばちゃんのお店があった家の前を通った時のこと。

 

電気もついていない玄関のドアの前で、

髪が伸び放題でボサボサになっているおばあさんが、

暗闇の中、気配なく、ただ、ボーっと立っていた。

びっくりして思わず二度見してしまった。 

そこでさらにびっくりしたのは、

そのおばあさんが、あの優しいおばちゃんだったこと。

おばちゃんの面影はあるものの、すっかり別人だった。

 

家に帰って母に聞くと、どうやら認知症らしい。

そんな風に、しょっちゅう外で立っているとのことだった。

隣の家に娘さん一家が住んでいるらしいので、

心配はないみたいだけど、なんかショックだった。

 

あの優しいおばちゃんも、ずっとお店を続けていたら、

あんな風にはならなかったんじゃないかと思ってしまう。

 

 

今では、「怖いおばちゃんのお店」の明かりが、

私の心の明かりになっている。

いつまでも長生きしてお店を続けてもらいたい。

ほんまそれ!・・・・・f:id:hinataaoi:kao

 

 

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